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外注と内製はどっちがお得? 歯科医院での3Dプリンター導入は本当に収益化できるのか?

2025.07.22
コラム

はじめに

2025年7月より、弊社でも歯科医院向け3Dプリンターの取り扱いを開始しました。
それに伴い、導入をご検討中の先生方からのお問い合わせも徐々に増えています。

「院内で模型やガイドを作れるなら、やっぱり便利そうだな」
「でも、実際のところ、コストはどうなんだろう?」

そんなお声を多くいただくようになりました。

確かに、3Dプリンターを使えば模型やガイドをスピーディーに院内で作れるメリットがありますが、
一方で、本当にコスト面でお得になるのか?
これは導入を考える上で大きなポイントですよね。

そこで今回は、外注と内製のコストを比較しながら、実際のところどうなのか?
できるだけ現場感のある形でお伝えしたいと思います。

歯科医院専用3Dプリンター「ChairSide」


3Dプリンターでできること

まず、歯科医院で実際に3Dプリンターを使って作れるものを簡単にまとめます。

・作業模型(診断模型・技工用模型)
・サージカルガイド
・個人トレー
・デンチャートライイン
・ナイトガード用模型

クラウンや義歯などの技工補綴物そのものは、従来通り技工所さんに依頼することがまだまだ多いようです。
3Dプリンターは、あくまで一部の工程を自院でできるようにするツールと考えられています。


外注と内製、実際のコストは?

■ 外注した場合(技工所依頼)

項目 料金(目安)
作業模型 約3,000円〜5,000円
サージカルガイド 約20,000円〜40,000円
個人トレー 約2,000円〜3,000円
ナイトガード用模型 約3,000円

※地域や依頼内容によって異なります


■ 内製した場合(3Dプリンター)

項目 材料費(目安)
レジン費用 約500円〜2,500円
洗浄・硬化など 約100円程度

【実例】年間100個作った場合の比較

仮に「作業模型」と「サージカルガイド」を自院で製作した場合。

項目 外注コスト 内製コスト
作業模型100個 約30万円 約15万円
サージカルガイド50個 約100万円 約15万円

初期投資と維持費について

3Dプリンターは便利なデジタル機器ではありますが
導入には本体や材料のコストがかかる点も押さえておきたいところです。

項目 費用(目安)
3Dプリンター本体 約80万円〜300万円
洗浄・硬化装置 約20万円〜50万円
材料(レジンなど) 月数千円〜数万円
デザインソフトウェア(場合による) 無料~数十万円

どんな医院に向いているか?

全ての歯科医院にとって、必ずしも「メリットになる」とは限りません。
実際には、以下のような医院でメリットが出やすいです。

デジタル化を進めている医院
(口腔内スキャナーを使っている歯科医院は特に親和性が高いです)

模型やガイドを年間である程度使う医院
(症例数が少ないと、回収に時間がかかる可能性があります)

技工所に頼むには急ぎすぎる時
(例えば、急なインプラント症例など)


こんなケースもあります

実際に導入された歯科医院の先生方からは、このような声をいただきます。

  • 「全部を内製するわけじゃなくて、一部だけ院内で作る運用にしている」

  • 「技工所さんとはこれまで通り付き合っていて、難しいケースはお任せしている」

  • 「急ぎの時だけ自院で作れるのは安心」

このように、「外注+内製の使い分け」が現実的な選択肢なようです。


注意しておきたいこと

「3Dプリンター=万能」ではありません。
注意点もきちんと押さえておきましょう。

・洗浄や後処理は必須(スタッフの方の負担は増えます)
・材料や機種選びは慎重に(滅菌対応や薬事情報はチェックしておきましょう)
・データのやり取りも覚える必要がある(慣れるまで少し時間がかかることも)


まとめ|まずは試算から

3Dプリンターの導入効果は医院ごとに異なります。
しかし、しっかり試算していただくことで、無駄を抑え効果的に活用できることがわかります。
まずはお気軽にご相談いただき、自院にぴったりの導入プランを一緒に考えていきましょう。

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