はじめてのデジタル技工、いくらで医院内製化できる?
弊社でも医院内製化に向けたデジタル技工機器導入や問い合わせが増えてきました。
「テックや模型くらいは院内で作れるようにしたい」というお声をいただき、多くのご相談をいただいています。
今回は歯科医院でできること、技工所との連携と導入のポイントについて、販売店目線でご紹介します。
■ 医院で対応できる技工業務とは?
最新の3Dプリンターやミリングマシンを使えば、歯科医院内で以下のような内製化が可能になります。
• プロビジョナルクラウン、テックなど仮歯の出力
• 矯正用模型やアライナー用のモデル製作
• サージカルガイドの設計と出力
これらはスピード重視・繰り返し使用されるもので、医院内製化することで患者対応がスムーズになることが期待できます。
■ 技工所との連携強化にもつながる
私たち販売店として大切にしているのは、技工所との連携も踏まえ、むしろ強化する導入提案です。
• 最終補綴物や難易度が高いものは歯科技工所で対応
• プリントモデルなどを使用して、オンライン上で症例の確認やプランニング
• 双方が得意な分野に集中できる分業体制を実現
デジタル機器導入は、医院と技工所とのチーム医療を高めるツールとしてご活用いただけます。
■ デジタル技工機器導入にかかる概算費用の目安
※スキャナー(IOS)および卓上ラボスキャナーは導入済みと仮定
目的:仮歯・模型・ガイドの内製化(部分内製)
機器構成:3Dプリンター、CADソフト、後処理装置、PC
導入費用:約200〜320万円
目的:仮歯+簡単な補綴の院内加工(PMMAなど)
機器構成:小型ミリングマシン、3Dプリンター、CADソフト、後処理装置、PC
導入費用:約500〜700万円
目的:補綴物まで内製化(ジルコニア加工まで)
機器構成:中型〜大型ミリングマシン(ジルコニア対応)+シンタリングファーネス、3Dプリンター、CADソフト、後処理装置、PC
導入費用:約1,000〜1,500万円
▼弊社取り扱いデジタル機器はコチラ▼
https://www.daiei-dental.jp/products/%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%ab/
■ 各構成機器の参考価格
・3Dプリンター(DLPタイプ):120~300万円
・CADソフト(モデル、テック、サージカルガイドなど):無料~100万前後 ※目的により価格は異なる
・洗浄・重合装置:30~50万円
・ミリングマシン(3軸):250~350万円
・ミリングマシン(5軸):500~900万円
・シンタリングファーネス:100~200万円 ※ジルコニアの場合
・パソコン(PC):30~50万円
■ まとめ
デジタル技工機器の導入は「全部を院内で作る」ためではなく、「必要な部分だけを効率よく内製化」することがポイントのようです。
テックや模型、サージカルガイドなどの一部技工物を医院内で対応することで、診療効率の向上、技工所との連携強化やコスト削減と
時間の最適化といったメリットを得ることも可能です。
「どこまで内製化するべきか迷っている」「まずは出来るところから始めたい」
そのようなお悩みがありましたら、ぜひ弊社までご相談ください!
お客様の環境に沿った最適なご提案をさせていただきます。